樹木につくコケについて(ウメノキゴケ)
- 2021年10月07日
お客様より
「樹木に白いコケ?カビ?のようなものが付いている」
「コケが付いたから木が弱ってきた」どうしたらいいでしょうか?」
と ご相談をうけることが 何度かあります。
木にコケがついていたら心配になりますよね。
そのため こちらで詳しくお伝えしようと思います。
木につく白いコケのようなものは
ウメノキゴケ という地衣類(ちいるい)の一種です。
樹木が元気なときは 新しい樹皮に入れ替わりをしますが、老木や弱っている木は樹皮の代謝が悪くなり、
古い皮が付いたところに 水がたまったりすると ウメノキゴケの菌が付着し繁殖をします。
なので、お問い合わせ内容の答えは 「コケが付いたから木が弱った」 ではなく
「木が弱ったからコケが付いた」 が正解です。
対応策1⃣
① コケを削り落とす(高圧洗浄なら お湯は×)
→お酢を2倍程度に薄め 毎日スプレー散布をし様子を見ながら続けます・・・。
② 消毒(殺菌剤) 数回散布が必要。樹木が弱っているので薬害被害の心配。
※当社では安心無害な①のお酢の散布をお客様へおすすめしております。
お酢は食品用のお酢でも大丈夫です。わざわざ買いに行く必要もないですよね!
※散布間隔やお酢の濃さは樹木の様子を見ながら決めてください。
対応策2⃣
木が弱ってきてるので 樹木活力剤や肥料を与えてください。
※樹木が元気になり 樹皮の代謝がよくなることで ウメノキゴケの繁殖を抑えられると思います。
(ウメノキゴケをめくった状態です 地衣類の菌類が付いています。)
大切に育てた庭木ですので、いつまでも元気でいてほしいですよね!
ウメノキゴケがついてしまったら、 ぜひお試してください。
ちなみに、生け花では コケのついた 苔梅や苔松は 風情や趣きを表現できるため
お正月や展示会で飾られたりと 人気かつ高級品として扱われております。
機会がありましたら ご覧になってください。